「自分の将来に好奇心をもつ」 No.4 一級建築士/ホームデコール設計事務所合同会社代表 近藤万記子さん

「自分の将来に好奇心をもつ」
No.4 一級建築士/ホームデコール設計事務所合同会社代表 近藤万記子さん(2013年8月26日)

近藤さんインタビュー②

一級建築士/ホームデコール設計事務所代表近藤万記子さんを紹介します。
高校卒業後、株式会社豊田中央研究所に就職。会社の制度を利用して夜間大学の法学部を卒業されました。その後転職を経て、二級建築士の資格を取得。2003年に独立をしてホームデコール設計事務所合同会社を設立されました。

自分の将来が不安・これからどの道に行けばいいか分からない・・・と悩んでいる方のヒントになるお話となっています。

Q:まずはじめに、建築家を目指そうとしたきっかけをお聞きしたいのですが
たまたま最初に務めた会社がクリエイター関係の事務所で、みんながモノを作って研究してたんです。(なんと世界のトヨタにお勤めしていた近藤さん!)そこで周りの研究者として働いてる人を見て、モノを作るとか、(モノを)この水準まで上げるとかそういったことが割合と人の力でも出来るんだなと思ったんです。
社会人になってから、何かを作る行為ができればいいかなっていう感覚がラフにできるようになりました。
学生のときは、何ができることか分からないけどとりあえずやれることをベストを尽くしておく位の感じで、建築家とか建築関係の仕事には全く興味なかったですね。

Q:では何故建築関係をお選びになったんですか?

美術・音楽・社会系とかなんでも好きだったので、何かを作ることができれば服だろうがグラフィックだろうが何でも良いと思っていたんです。その中から「一番得意で一番有利に」って思ってたくらいです。そこから色々選択して実際の家を作ることが最終目標になりました。
最初は何もわからなかったので、グラフィックのデザインをして展示場に行ったり、インテリアデザイナーみたいな仕事をしたり・・・結局、最終的には家を作ることが大元だったので、建築家に辿り着きました。

Q:近藤さんは法学部出身ですよね。建築学部を出ていないのは不利ではなかったんですか?

建築士の試験って工学部を出ていないと実務経験が7年必要なので受験自体は不利になるんですよ。(工学部は2年だそうです!)女の子にとっての5年は大きいですよね。けど建築士の皆が構造の計算をしている訳じゃなくて、役所と協議があったりするので4分の1位の仕事は法律に関わるんです。なので日本で仕事をする限りはかなり法規を知っていないと不利なんですね。逆に法学部出身なので試験を受ける上では有利でしたね。

近藤さんは試験を受けてる最中にその事に気づかれたそうです(^0^))

Q:その長い道のり考えたときは?

考えなかったですよ。「こう云うふうになろう」と思ってなくてとりあえず生きていこうと思ってました。30歳そこそこの時はインテリアコーディネーターになって食べていけたら良いなと思ってたので、当時は建築家になるなんて思ってませんでした。やってきたことを最大限に活かしているだけで、先の事は考えてなかったですね。次どっちに行くかっていう時に行ける方向に行ってるので、高い山は最初に見てないです。

Q:目の前の好きな事を最大限にコツコツやってきて、昔からしたらそこがゴールとは限らないですけど、それがずっとベストの状態で来ているという事ですね。

そうですね、1.01倍くらいで。

Q:学生の頃からいつもベストを尽くすタイプだったんですか?

いや、全然。笑 いかに楽して単位を取るかを考えてやってました。 社会もお客さんも結果を出してくれる方を選ぶので、だったら要領よく素晴らしい結果を出す練習を学生時代からしておいた方が、毎日コツコツ通うよりは良いんじゃないですか・・? ベストを出すためには毎日通わないといけないのならまた話は別ですけど。

Q:近藤さんは結果に重点を置いているという事ですか?

結果がどうなるか分からないですからね。私たちみたいに子供がいると、色んな段取りを組んだとしても子供が熱をだしたりするだけで飛んでしまうのです。仕事が飛ぶかもしれないし。仕事を合わせるために夜中にでもやって帳尻つけないといけないんですよ。だからどうしてもそっち(結果)に崩れてしまいます。

お話の途中で分かったことなのですが、近藤さんは法学部に在籍していた時も会社の制度を利用して夜間学校に通われていたそうなんです!

社会人になっても学ぶことを辞めない。素敵ですね♪

Q:建築士の試験を受ける時も学校に通っていたとの事ですが、仕事との両立は大変ではなかったのですか?

それが、会社とはまた違って色々な人がいて凄く楽しかったです。それでも、社会人で資格を取るとなると同じような境遇や経験だったり悩みがあるので、「大変だよねっ」て言い合いながらやってきましたね。部活みたいな感じでした。仲間つくって皆で合格しようねって

Q:1人ではなかったから頑張れたということですか?

それもあるし、社会人だから資格を取らないといけないんですよ。無駄にできなかったんです。だから会社に勤めながらですけど、試験の前一週間とかは半日くらいサボってましたよ。笑 図書館にこもって、電話も切って。その時の一・二週間頑張って働くよりも、今合格することのほうが大事なので。

Q:その時、自分のために何をするべきかわかってらっしゃるんですね。自分の中に芯がないとできないことだと思うのですが。

そうですね。その時に自分からの連絡を待っている上司やお客さんも居たのですが、その先の待ってるお客さんの喜ぶ顔とか勝手に良い方に想像する。受からないといけないのですけどね。そういったプレッシャーもかけつつ勉強していました。周りに気を使いすぎると何もできなくなっちゃうので。その考え方が変わっていると言われるときもあります。けど、仕事を芯にみるか、周りの人を芯にみるかでまた変わってくると思います。何かを目指すとかの大きい選択じゃなくて、図書館に行くか事務所に戻るかの小さな選択だったと思いますね。

Q:その当時、近藤さんにとってのロールモデルはいましたか?

周りの人は皆そうでしたね。自分の心の支えになってくれるような年上の人、メンターになる、この仕事ならこの人っていう方はずっとお慕い申し上げていて・・。

この企画(インタビューリレー)で良いなと思ったのは、その時私の周りには女性のメンター(ロールモデル)は居なかったんです

Q:若い頃にしておいて良かった事はありますか?

22・3歳くらいの時に旅をしたことですね。仕事をやめて、次の仕事場に就くまで一ヶ月位あったのでその間に旅をしました。きっとその時に建物を見ていなかったら、長く仕事をしているときにすごくチープな仕事でも妥協してしまったと思います。自分の中で、ちゃんとしないといけないなと思った時に頑張れるのは、海外・日本でも旅行先で頑張ってる人・頑張ってつくった人の建築物を思い出した時ですね。人が頑張って作った物って建物に限らずに知識がなくても分かるんですよ。スペインのサグラダファミリアがあるじゃないですか。100年くらい人の手で作られ続けてて、方や中国ではすごく速いスピードでビルを建てている。それを比べたときに、同じ大きさでもやっぱり質感とかは違いますよね。

Q:一ヶ月バックパックで行った行動力がすごいですね。

この1ヶ月で何ができるんだろう、こんな長い休暇もうないっと思って。その時に出来ることを考えて、その中で一番大きかったのが旅だったんです。

Q:最後に、女子大生へのメッセージをお願いします。

自分の気になることに対して投資するとか、想像力がある、好奇心があるっていう生き方を心がけて欲しいですね。例えば、親戚で離婚したとか借金したとか、好ましくないロールモデルもあるじゃないですか。それが悪いことではないけど、どんな生き方にも色々なことがあるから。どうなっても一番自分が楽しい感じになっとこうっていう、資格を取る・ある職業を目指すとかの直線上のことではなくて、自分のドアンとした未来を好奇心をもって想像する。そうして自分の将来を見つめたときに、じゃあ何かやっとこうかなっていう軽い気持ち。ストレートに「これになってないと嫌だ」じゃなくて、もっと漠然とした、型にはまらないとても遠い未来も近い未来も全部含めての想像力をもって色んな目標を少しずつ立てると違ってくると思うんですよ。そうやってお婆ちゃんになって自分を振り返ったときに、「やっといて良かったね」って言える子になって欲しいですね。人からどう思われるとかこの条件でどうなっとこうって思うんじゃなくて、自分のための好奇心をもっって。

先は長い!倍生きていれば、今の倍くらい能力はあるんですよ。やろうと思えばそうできないことはない粘り強く思って、そうすると何かやり方が見えてくるはずですよ。

近藤さん インタビュー①

今回初インタビューにあたってもの凄く緊張していたのですが、

事務所で飼われているワンちゃん「部長さん」に癒されつつ、インタビューを終えることができました。

部長さんありがとう!

近藤さんインタビュー③

(元気に動き回っていた部長さん、ブレブレです。笑)

お話を聞かせていただいて、本当に自分の芯をしっかりとお持ちの方だと感じました。

近藤さんの今までの経験なども踏まえてお話していただき、自分の将来に対してどう向き合えばいいか不安に思っていた人に勇気を与えるお話になっているのではないでしょうか

その時その時にできるベストを尽くして、広く自分の将来を見つめる。

そうしたら、将来の自分はきっと喜んでくれる。

本当に素敵な考え方だと感じました。

選択肢に悩んだとき、この考え方を皆さんにもぜひ思い出していただき次に進むヒントになって頂ければと思います(^^)

近藤さん、お忙しい中のインタビュー取材ありがとうございました!

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